1年レンズなどのイノバビジョン製カラコン、追加で全ブランド自主回収の対象に

「イノバビジョン製カラコン33ブランドが自主回収、過去三年で最大規模で安全性に問題なし」の続報です。
承認書に記載のない着色剤を使用していたことで追加の自主回収に
「イノバビジョン製カラコン33ブランドが自主回収、過去三年で最大規模で安全性に問題なし」で2015/4/25にイノバビジョン製コンタクトレンズが自主回収になったとお伝えしましたが、2015/7/14に、イノバビジョン社製のレンズで承認書に記載のない着色剤を使用していたということで、使用期限が2015年4月以降のイノバビジョン製の全レンズが自主回収になりました。前回同様に、安全性には問題ないということです。
前回との違い
対象 | 前回 | 今回 |
---|---|---|
原因 | UV吸収剤 | 着色剤 |
回収ブランド | 約33ブランド | 全てのブランド(約43) |
対象の使用期間 | 主に1年 | 全て(ワンデーが複数増えた) |
対象の製造範囲 | 一部 | 使用期限が2015年4月以降の全て |
誤解しやすい注意点
- アレグロ、モテコン、ジョイポップなど一部カラーは回収対象でなかったものも回収対象になった
- 全カラー回収対象だったブランドも含め、回収対象の製造範囲が一部から、使用期限が2015年4月以降に広がった
追加で回収対象になったブランド(カラー)
- ワンデー
- ヴィヴィアンレディーワンデー
- ワンデーチュロ
- ハローミーワンデー
- アイドレスデイリーワンデー
- パラカラワンデー
- アイデコワンデー
- アイラボワンデー
- アシスト チュチュ
- 2ウィーク
- ビューム
- 1年
- デュアルカラー(ブラウン)
- アレグロ(ソプラノブラウン,ソプラノブラック,アルトヘーゼル,アルトブラウン)
- モテコン(1年タイプのピンクショコラ)
- ジョイポップ(リリーベージュ、オンリーブラウン)
- カラービュー
承認1年レンズの今後の展望
イノバビジョンに製造委託していたカラコンを販売していた販売元メーカーさんの情報を聞く限り以下のような理由から、今後承認1年レンズを買うことはもうできないだろうというように私は考えています。
- イノバビジョン社は1年レンズを承認書通りに作る体制がとるのが難しい
- ラコンの販売が厚生労働省の承認制になってから1年カラコンの新しい承認は一切下りておらず、イノバビジョン以外が1年レンズを出す見込みが薄い
コスパが良いため愛用者も多かったですが、同時にケアが難しく眼障害が起きやすいという言われているのがクリアレンズ、カラコン問わずこの1年レンズだったので、眼障害を下げていかなければならない行政が新しい承認を出さないのも仕方がないのかなと思います。
いくつかのブランドはすでに一ヶ月ブランドで展開を始めているものもあるので、ブランド自体が好きだった人は新しい使用期間のレンズにスイッチするのがいいと思いますし、そうでない人も、2ウィークレンズはコスパとしてはかなりお得なのでそちらにスイッチされるのが良いと思います。
一年以外の自主回収になったブランドの今後
かなり有名ブランドも入っていますので、イノバビジョン社から製造メーカーを別のメーカーに変更して、販売を再開する可能性があります。すでに、いくつかのブランドは委託元変更に向けて動いているなどの話も聞きますので、今後別の委託元で販売再開されるのを楽しみに待ちたいですね。
最終的な回収規模
発表された資料をもとに私が概算したところ、
- 約600万箱(前回は約400万箱)
- 市場価格で約100億円(前回は約80億)
という規模に膨れ上がりました。2012年以前を調査することができないのですが、きっと過去も、そして今後としてもコンタクトレンズとしては最大規模の自主回収になってしまったのではないかと思います。
最後に
繰り返しになりますが、使用期限が2015年4月以降のイノバビジョン製の全レンズが自主回収になっています。7月末に近所の量販店やドラックストアを回ったのですが、まだ自主回収対象商品の空箱が店頭に並んでいるのを目にしました。回収の告知が4月と7月にあって大変わかりづらい状況ですが、ショップの方々にはイノバビジョン社の自主回収に協力されるのをオススメします。
この記事を書いた人
- カラコンおじさん
- カラコン通販サイト「アイカラット」の店長をしています。コンタクトレンズ販売営業管理者。カラコンの存在を知ってから、ついつい女の子の眼をじっと見るようなクセがつきましたw 最近、好きなカラコンはレヴィアワンデーペールミラージュです。
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