カラコンつけるのに眼科に行くべきか?~度なし初心者から愛用者まで知るべきカラコン特有の理由~

カラコンつけるのに眼科に行くべきか?~度なし初心者から愛用者まで知るべきカラコン特有の理由~

まともなカラコンショップではカラコンを買うたびに「眼科の受診をしているか?」と聞かれるので、ほとんどのカラコンユーザーは眼科に行くべきという原則は知っていると思います。

しかし、しばしば「眼科の受診をしていない人が多い」というニュースを目にするのは、

  • 眼科ってホントは行くべきなんだけど、めんどいなー。
  • 度なしで視力計る必要ないから眼科いかなくていいかなー、お金かかるし。

など、眼科の定期検診をうけるべき理由を心の底から理解している人が少ないせいではないかという気がします。

そこで、今回は眼科医の先生に監修して頂き、みなさんが眼科に行くべきカラコン特有の理由を実際に眼科で受けられる検査に触れながら、理解して頂きたいと思います。

カラコンとクリアレンズの大きな違いと眼科に行かない理由

カラコンとそうでない普通のソフトコンタクトレンズ(以下、クリアレンズと表記)には色がついているかどうか以外に大きな違いがあることをご存知でしょうか?

それは、

  • カラコンは度なしから気軽につけられてしまうこと
  • カラコンはユーザーが様々なスペックやメーカーのレンズを利用することが多いこと
  • カラコンは2ウィークではなくより長い交換期間のマンスリータイプが主流であること

なんです。

一方で、多くのユーザーが眼科とは視力を測ってもらえる場所であり、視力等の検査値さえわかれば自分に合ったカラコンが買えると誤解していると思います。度なし、度ありユーザーのそれぞれに置き換えていえば

ユーザータイプ 主な眼科に行かない理由
度なし 視力をはかる必要がないから
度あり クリアレンズと同じ「度数」「DIA」「BC」なら問題ないはずだから

と考えているのでしょう。

なお、「DIA」「BC」「P(度数)」はコンタクトレンズのパッケージにも記載があります。度ありユーザーは、普段使っているクリアレンズのこのスペックを参照しがちです。

パッケージに記載されているコンタクトレンズのスペック

この間違った認識は視力測定以外の検査も実施することで眼に合うレンズを選んでもらえるという眼科の価値を見落とすことになる思います。

そして、この間違った認識と先ほどあげたカラコン特有の事情と合わさり、特に眼科の定期検診にいく必要がないと勘違いしているカラコンユーザーが、眼にあわないレンズを利用することで眼障害になりやすい状況にあると私は考えています。

初診のタイミングで受けられる主な眼科の検査

それでは、みなさんが見落としている眼科での重要な検査とはなんでしょうか?コンタクトレンズの初回検診で受けることの多い検査は以下の通りです。

  • 他覚的角膜形状(たかくてきかくまくけいじょう)解析
  • 眼圧(がんあつ)検査
  • 視力の測定
  • 眼底(がんてい)検査
  • 前眼部(ぜんがんぶ)検査とフィッティング検査
  • 装用とケアの指導

ここで黄色マーカー&太字にしている項目が眼科で受けるべき重要な検査になります。(なお、初診ではなくドライアイなど特定の症状がある場合はここで列挙していない検査をしますがここでは省略します)

眼科に行くべきカラコン特有の理由

それでは

  • 他覚的角膜形状(たかくてきかくまくけいじょう)解析
  • 前眼部(ぜんがんぶ)検査とフィッティング検査
  • 装用とケアの指導

がどうして重要なのか、カラコンならではの理由と合わせて詳しく紹介していきたいと思います。

眼科に行くと乱視や屈折度数など含め、眼のかたちを自動で把握できる

学校などで行われる視力測定は「Cマークが上下左右に向いている図の一覧」を利用して行われます。この「Cマーク」は、考案者のランドルトさんという眼科医の名前を取って「ランドルト環」と呼ばれます。

眼科に行くべき理由の1つ目の背景にあるのが、この学校でのランドルト環による視力測定でだけでは正しく眼の状態を把握できないということなのです。

ランドルト環では把握しきれない視力と眼の形状

ランドルト環を利用した視力測定は、眼科でも「裸眼のとき」と「コンタクトレンズの度数合わせのとき」でそれぞれ実施され、重要な視力測定方法と考えられています。

しかし、ランドルト環を使った視力測定では眼のカーブが測定できていないんです。そのため、眼の形状が特殊なものかどうか確認できなかったりします。

視力測定に一般的に利用されるランドルト環の写真

中学生や高校生の年代の方は、視力が大きく変わる年齢です。

しかし、学校での視力測定で度なしでも十分だと思ったり、ネットで調べた視力から度数を計算したりしてしまいます。

こうして、本来、正確な視力や目の形状を把握して眼に合ったものを選ばないといけないのに、度なしあるいはなんとなくの度数のカラコンを自己判断で買ってしまうんですね。眼にあっていない度数を使っていると、より視力が落ちますし、疲れやすくなったり頭痛や肩こりなどの原因になり、日々の生活を楽しく送れないようになります。

自動で角膜の形状解析ができるオートケラト・レフラクトメーター

眼科に行くとランドルト環による視力測定の前にオートケラト・レフラクトメーター(通称、レフケラ)という専用の機器を使って度数を含めた眼の形状を他覚的に測定します。

レフケラにより測定することで視力がどれくらいなのか、乱視はどの程度あるのか、角膜の形状で注意すべき点はないか大きく当たりをつけることができるのです。

他覚的という小難しい表記をしていましたが、ランドルト環による自覚的な検査の対比として使われる用語で要するに自動的なという意味です。

角膜形状を測定するオートケラト・レフラクトメーターの写真

検査方法ですが、患者はレフケラに顔を乗せて、機器内に映る像をみるようにします。視能訓練士の操作により自動で眼の形状に関する数値が測定されます。

レフケラを使うと眼の形状についての客観的なデータが得られる

レフケラからは次のようなデータが出力されます。少しややっこしいですが、しっかりと具体的な数値を把握できることを確認するために、データの見方も載せます。

オートケラト・レフラクトメーターから出力されるデータ

Rが右目、Lが左目についてのデータとなっています。

「レフ値」について

近視・遠視・乱視に関するデータを表しています。

  • 1~3と数字のついた行は1,2,3回と測定した毎の値、最後の行は3回の平均値
  • SPHというのはコンタクトレンズのPWRと同じ度数(D,ディオプター,乱視の度数と区別するために球面度数と言われる)
  • CYLは乱視度数の円柱度数
  • Axisは軸度。乱視のレンズの軸の向き
「ケラト値」について

コンタクトレンズのBC(ベースカーブ)に相当する主に眼球のカーブの値です。CYLとdegの数値は、レンズを使用した視力検査(眼鏡の度数の測定)の際、乱視用レンズの度数と方向の参考となるものです。

  • R1:眼球の縦から見た場合、R2:横から見た場合、最後は平均
  • mm:縦の長さ、横の長さ
  • D:カーブの度合い屈折値
  • deg:角度
  • CYL:角膜乱視量
レフケラからわかること

このようにレフケラを利用することで遠近の度数や乱視具合が具体的な数値でわかるんです。また、少し乱視があるからといって必ず乱視用のコンタクトレンズを利用したほうがいいとはなりませんが、乱視があるということは眼が球面から少し歪みがあるということなので、通常の近視用のコンタクトレンズが眼にフィットしづらい可能性があるというがわかることも重要です。(乱視の測定にはトポグラフィーモールディングシステムというより角膜のカーブや歪みを立体的に把握する機器もあります)

なお、後述しますがソフトコンタクトレンズの場合、BCの値は参考値するだけで、この数値をもとにコンタクトレンズのBCは決めません。

雑に間違った度数を買わずに乱視を含め正しい視力と度数を定期的に把握するために眼科の定期検診に行くべき

以上まとめると、定期的に眼科で視力を測るべきなのは、専門機器を利用しながら

  • そのときの正確な視力とつけるべきレンズの度数を知るべきだから
  • 乱視があるかどうかチェックすべきだから
  • コンタクトレンズをつけたときにごろごろしやすい眼かどうか知るべきだから

ということになります。

変に計算して眼に合わない度数をつけるよりは度なしカラコンと眼鏡を組み合わせて利用する方がよいので、そのような使い方として度なしカラコンを買うのはオススメです。

眼科に行くとレンズと眼の相性がよいか専門機器を使って確認してもらえる

カラコンはとても種類がたくさんあって、コスメのようにいろんなシーンによって使い分けられるのが嬉しいところですよね。しかし、結果として一人でいろんなスペック(DIA,BC)でいろんなメーカーの製品を使うことになってしまいます。これが第二の眼科に行くべき理由の背景になるのです。

様々なブランドやスペックで溢れかえるカラコン

2017年4月現在、当サイト併設のカラコン通販サイトのアイカラットで販売しているカラコンは

  • カラバリでいうと900カラー以上、シリーズベースで200程度
  • DIAでいうと14.0~15.0mmまで8パターン(DIA別のカラコン一覧も参照)
  • BCでも8.5~8.9mmまで6パターン(BC別のカラコン一覧も参照)
  • 製造販売メーカーでも27社

というような状況になっています。(なおメーカーについては複数のメーカー1つの同じ海外工場を利用しているケースもありますが、それを差し引いてもやはり20製造メーカー程度の製品が並んでいると思います。)

一方、クリアレンズの場合、眼科で取り扱っているのは、

  • 10~20ブランド程度
  • DIA14.0~14.2mmで2パターンくらい
  • BCでは8.5~8.9mmまで6パターン(ただし1ブランド2タイプのものが多い)
  • 製造販売メーカーでは6~10社

となるくらいだと思います。(2017年4月、現在、コンタクトレンズ専門店のHPに掲載されている情報を調査した結果です。)そもそも、クリアレンズは

  • シード、メニコン、J&J、ボシュロム、クーパービジョン、日本アルコンの大手6社に加え
  • 東レ、ロート製薬、HOYA、シンシア、アイレなど数社の中小メーカーがいる

というようにプレイヤーが限られています。そのため、コンタクトレンズ専門の眼科の先生であればすべてのクリアレンズの特長を掴める範囲ですが、恐らくカラコンはブランド数や製品の構造が複雑すぎて、ほとんどの製品の特長を眼科の先生も把握できていないと思います。

このような状況なので、眼科で厳選されたブランドから一つの製品を選んだら数年間同じものを使い続けることの多いクリアレンズと違って、カラコンの場合は溢れかえっているブランドからたくさんのレンズ選んでときどきで使い分けることになるのです。

BCはレンズ全体ではなく中心部の4mm程度の部分のカーブの値

もう一つ重要なカラコン事情があります。

眼科の指示書に書いてあるBCとDIAさえあっていれば眼に合うカラコンが買えるのではないかと考えている人もいるようですが、特にBCは多くの人がその意味を誤解しているんです。

ベースカーブとはコンタクトレンズの 瞼側の全体ではなく角膜中心部4mm程度の部分 のカーブの値で、数字が大きいほどカーブがゆるく数字が小さいほどカーブがきついことを表すのです。

コンタクトレンズのBCに対する正しい理解

カラコンやコンタクトレンズをつけたときに違和感や痛みを覚えるのはレンズの端の方が白目に当たっていることによることが多いと思いますが、このレンズの端の方のカーブ・デザインはメーカーにより異なり、統一された指標はないのです。

つまりメーカーが違えばBCの数値が同じでも着け心地が違うので、同じBCでもそのレンズが眼にあうとは限らないのです。

細隙灯顕微鏡を利用した前眼部検査とフィッティング検査

このように眼に合わないレンズに触れる機会が多いカラコンを使うからこそ眼障害にならないようにより注意し、眼科でしかできない検査を受ける必要があります。これが、コンタクトレンズの検査の中でもっとも重要な細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)を利用した検査です。

コンタクトレンズを装用する前と後で検査の呼称が違っておりそれぞれ

  • コンタクトレンズ装用前の欄眼のときが、前眼部検査
  • コンタクトレンズ装用後のときが、フィッティング検査

と呼ばれています。

カラコン/コンタクトレンズの検査で最も重要な検査に利用される細隙灯顕微鏡の写真

検査方法は、患者に、機器の上にアゴを乗せてもらい、医師が顕微鏡をのぞきこみ、拡大された眼の表面の状態を観察するというものです。コンタクトレンズ装用後もやり方はほぼ同じです。

コンタクトレンズ装用前の前眼部検査

コンタクトレンズ装用前に細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)を使って行う検査が、前眼部(ぜんがんぶ)検査です。

  • 角膜表面にできてしまうキズなどの異常があるかないか
  • コンタクトレンズの装用が原因で眼が酸欠状態にないか

などそもそもコンタクトレンズを着けてもよい眼の状態かどうか眼科医がチェックします。前眼部(ぜんがんぶ)というのは難しい表現ですが、要するに眼の表面のことです。

前眼部検査で眼の傷がわかる!

ずっと普通に使えていたコンタクトレンズなのにつけると急に眼が痛くなった、ゴロゴロするようになった、という場合は、ほとんどの場合で眼に異常があったり傷がついており、この検査でそれらを発見できることが多いんです。

市販の目薬を差しておけば治ることもありますが、市販の目薬は防腐剤が多く入っておりあまり眼によくなかったりするし、眼科で処方してもらう目薬のほうが治りやすいので、眼が痛いという自覚症状があったらこの検査でわかることだというのを思い出して、眼科にいきましょう。

眼が痛いまま放置してコンタクトレンズを利用し続けてしまうと、細菌やウィルスが繁殖しやすくなり、様々な眼障害につながりやすいです。とくに最近はアカントアメーバという水道水にも存在するような菌が問題になっており、キズのある眼を水道水で洗った結果、感染し繁殖し、失明まで進行するケースもあるのです。

前眼部検査で酸欠状態かどうかわかる!

細隙灯顕微鏡(さいげきけんとうびきょう)を使った検査では自覚症状のない眼の酸欠状態かどうかについてもわかるんです。

眼が酸欠状態にあると、白目の血管が黒目に入るようになります。眼が充血していると鏡で自分の眼をみて白目の血管が黒目に入っていることがわかりますが、もっと小さく細かいレベルで白目の血管が黒目に入っていることが確認できるため自覚症状がない段階からの把握が可能なのです。

使っていても大丈夫だと思っているカラコンが実は眼に合っていなかったり、長時間装用しすぎだったりという可能性もあるので、新しいブランドにかえたときは是非眼科に行って検査するようにしてほしいです。

コンタクトレンズ装用後のフィッティング検査

もし、つけたいカラコンをネットで買った場合、そのレンズをもって眼科に行くとよいでしょう。

フィッティング検査で、眼科医が細隙灯顕微鏡(さいげきけんとうびきょう)を使ってチェックするのはコンタクトレンズがしっかり眼にフィットしているかどうか、つまり、眼のカーブに対してコンタクトレンズが

  • 緩くずり落ちてきていないかどうか
  • きつく眼に食い込んでいないかどうか

という点です。

ソフトコンタクトレンズよりわかりやすいハードコンタクトレンズの例がYouTubeに上がっているのでそちらを参考にさせて頂き確認してみましょう。

適切なレンズの場合の例

適切なハードコンタクトレンズの場合は、しっかり眼の中心部にレンズがフィットしつつも瞬きをすると大きく動いていることがわかります。なお、ソフトコンタクトレンズでは瞬きでこれほど大きくレンズが動くということはありません

カーブが緩すぎるなどしているレンズの例

こちらの動画では瞬きの後少しするとレンズが下のほうにずれてしまっていることがわかります。ソフトの場合はこんな極端な動きをすることはありませんが、緩さを確認するという点では同じです。

なお、こちらの動画のコメントでは、ハードコンタクトレンズということもあり、BC(ベースカーブ)をきつくするのではなく、DIA(レンズ直径)を大きいものにして眼とレンズのフィットをよくするという対応をした記載されています。一般にレンズ直径が大きくなれば、周辺部のカーブも深くなるので、レンズがしっかり眼をつかむということになります。

カーブがきつすぎるなどしているレンズの例

前述の二つの動画に比べて瞬き時のレンズの動きが明らかに少ないことがわかります。この状態をタイトフィッティングと呼びます。ソフトコンタクトレンズの場合、レンズが眼にくいこんでいる度合いをチェックします。

ソフトコンタクトレンズの場合、装用してから数時間たつとレンズが乾燥してきて、付け初めよりレンズカーブがきつく、レンズ自体もかたくなり、レンズが眼にキズを付ける可能性が高くなります。

さらに、カラコンの場合は、ファッション的にもレンズが黒目からずれることが嫌がられる傾向にあり、どちらかベースカーブがきつめの規格である8.5,8.6mmに寄っています。

このようにカラコンの場合は特にタイトフィッティングの注意が必要です。

いろんなスペック/メーカーのレンズを利用するカラコンユーザーこそ眼科医の専門機器を利用したフィッティング検査を受けるべき

まとめると、定期的に眼科で前眼部検査・フィッティング検査を受けるべきなのは

  • 失明しないように眼に傷がないかチェックすべきだから
  • 視力を失わないように今のレンズで眼が酸欠状態になっていないかチェックすべきだから
  • 眼の周辺とレンズの周辺部のフィッティングの相性は過去にもらった指示書にあるBCではわからず、眼科医による細隙灯顕微鏡を使ったフィッティング検査をしないとわからないから

ということになります。

眼科に行くとケアの仕方を口頭で教えてもらえる

検査とは異なりますが、眼科に行くべき第三の理由の背景は、クリアレンズより難易度が高いのに、初めてカラコンを利用する人がケアを雑にしがちということです。

カラコンは一ヶ月タイプも多くケアが難しくいい加減になりがち

カラコンは

  • クリアレンズで主流の2ウィークタイプより長い一ヶ月タイプがシェアの半分近くを占める
  • 1ヶ月レンズは基本的に両目1枚ずつしか一度に買わないためその1セットを大事に使おうとしてしまいがち

という特長があります。

実際に2017年4月現在のアイカラットで取り扱っているカラコンの交換期間別のカラー数の割合を見てみると、約50%がマンスリータイプだということがわかります。

交換期間 取扱いカラー数 割合
ワンデー 416 46%
2ウィーク 38 4%
一ヶ月 451 50%
合計 905 100%

もともと、コスパ重視で一ヶ月タイプを選ぶユーザーさんが多いから当然だと思いますが、そのわりには

  • 長く利用できるからこそレンズの汚れを落とすのが難しい
  • ついついレンズケースを乾燥させ忘れたり、同じもの長期間使い続けてしまう

とケアが万全と言えない状態になってしまいがちです。

眼科に行けばケア以外にも細かい注意事項を口頭で受けられる

ケア以外にも必要に応じて口頭で注意してくれます。たとえば、カラコンの着色には金属が利用されるもの多いため、

  • MRI検査の時は外さなくてはならない
  • 万一、レンズが破損し色素が露出した場合に備えて金属アレルギーの人が装用するのは控えたほうが安心

など、その人の状態に応じて口頭で注意してくれるので、診察料をかけてでもしっかり一度は頭に入れておくべき内容を対面に教えてもらう機会はつくるべきだと思います。

いい加減になりやすことは眼科で定期的に注意を受けるべき

アイカラットでもカラコンのケアの仕方はサイト上に載せていますが、あくまでもやり方を思い出してもらう用途なので、やはりついつい忘れてしまいがちなことについては嫌でも定期的に口頭で注意を受けるという環境に身を置くということが重要だと思います。

まとめますと、眼科で定期的にケアについての注意を受けるべきなのは

  • マンスリータイプは一枚を大事に使おうとしてしまうから
  • マンスリータイプはケアが難しいから

となります。

度なしユーザーはフィッティング検査を特に意識してほしい

補足ですが、アイカラットにおける購入者の眼科の受診状況を確認しておきたいと思います。

2015年の約三カ月の期間の購入者に絞った集計では、眼科の受診率は、度ありカラコンを買った人たちが90%強だったのに対して、度なしカラコンを買った人たちは60%強で、度なしのひとたちのほうが30%程度も眼科を受診している割合が低かったのです。

度あり/度なし別カラコン購入者の眼科の受診状況2015

最近はカラコンメーカーの競争も激化して、同じようなデザインのレンズがいろんなメーカーからでるようになっています。ユーザーとしては最高の状況なので、似たようなレンズを選んだら、是非眼科にもっていってフィッティング検査をし、形状面でも自分にあった一番良いレンズを選定してください。

まとめ~3ヶ月に一度と言わず新しいブランドにするたびに眼科に行こう~

今回お伝えしたかったことをまとめておきます。

カラコンだからこそ眼科にいくべき理由と眼科における検査のまとめ

最後に、眼科受診時の注意点です。

もし特定の自覚症状がある場合は、予め問診票に書いたり受付で症状の内容を伝えるようにしましょう。眼科医も超能力者ではないので、短時間に患者の問題点を瞬時に察知し適切な検査をしてもらうのは不可能です。自覚症状は、病院に行く前に自覚症状を頭の中で整理し、できれば、予め電話で症状を伝えて検査する機器もあるかどうか確認できるとベストです。

カラコンは新しいブランドにするたび検診にいくのがベストです。快適にオシャレを楽しむためにカラコンを使うにはクリアレンズ以上に眼科に行くべきということを忘れないで過ごして頂けるとうれしいです。

おまけ:眼圧検査と眼底検査について

本文では省略してしまいましたが、ここまで読んで頂いた方には眼の病気にも興味があるでしょうし、「その他の眼科に行くとやってくれるあの検査って何?」って興味がわいている気がしますので、眼圧(がんあつ)検査と眼底(がんてい)検査のとおまけをつけておきます。

これらは直接コンタクトレンズの装用とほとんど関係のない検査ですが、眼科医の中では重要視されているということで、多くの眼科で検査してくれます。

緑内障のチェックとして利用される眼圧検査

眼圧検査は多くの人がかかる可能性のある緑内障という病気の疑いがあるかどうか確認するために実施されます。それでは、緑内障とは何なのでしょうか?そこからチェックしていきたいと思います。

最悪、失明する緑内障の恐怖

緑内障というのは眼で見える視野の範囲が狭くなっていき最悪のケースで失明に至る病気です。眼の成人病と言われており、誰もかかるリスクがあります。

緑内障の進行はとてもゆっくりで自覚症状が出にくいとされています。30,40代あたりで症状がでる人が多いようですが、失明を避けるためには定期的に眼科でチェックすることが重要になるので、眼科医は診察に来てもらうたびに眼圧検査をすることで緑内障の可能性がないかどうか確認するのです。

眼科で実施される眼圧検査の方法

眼圧検査はノンコンタクト・トノメーター(通称、ノンコン)と呼ばれる機器を用いて実施されます。機器自体は眼の形状を測定するレフケラと非常によく似ていますね。

眼圧検査に利用されるノンコンタクト・トノメーターの写真

患者には機器に顔を載せて、眼を閉じないように注意して、機器内に映る像を見てもらいます。検眼士が機器を操作し、「ふっ」と患者の眼に風を当てます。(眼科に行ったことのある人はこの「ふっ」というのをよく覚えていると思います)

すると、次のようなデータがノンコンに表示されます。

ノンコンタクト・トノメーターから出力されるデータ

Rが右目、Lが左目についてのデータです。「1」というのは一回目の測定で、このデータは「1」しかありませんが、患者が眼を閉じたりしてしまった場合、複数回分の数値が並びます。

眼圧が高いと緑内障の疑いが強いと判断し、眼底検査や視野検査などの詳しい検査をして病気の判定を行うことになります。なお、緑内障だからといってコンタクトレンズが付けられないということはないです。

様々な病気の兆候や状態を把握できる眼底検査

眼底(がんてい)検査は特定の一つの病気なのかどうかチェックするための検査というよりは、様々な病気の疑いがあるかどうか確認する、あるいは、現在かかっている病気の症状の経過観察を確認するという目的で実施される検査です。コンタクトレンズとの関連が薄いので、しっかりした病院で初診に一回やってくれるかどうかという検査になっています。

眼底検査から動脈硬化がわかる!

この検査から発見/確認される病気の例としては

  • 緑内障
  • 網膜剥離
  • 動脈硬化
  • 糖尿病

などがあります。動脈硬化や糖尿病は一見、眼とは関係のない病気ですが、血管を体の外から直接観察できるのは唯一この眼底検査くらいなので、動脈硬化や糖尿病の疑いのある患者さんは定期的に眼科を受診する必要があります。最近では、不規則な生活の影響からか、若い時から動脈硬化になる人も増えており、カラコンの検査を兼ねて実施してもらえるならとてもよい機会になると思います。

眼底検査の方法

眼底(がんてい)検査は主に双眼倒像鏡(そうがんとうぞうきょう)というマイクロスコープのあるのついたヘッドギアのような機器を利用します。

眼底検査に使用する双眼倒像鏡の写真

双眼倒像鏡の利用例の写真

これを眼科医が装着し機器から出る光を拡大鏡に当てながら患者の眼の奥の網膜をのぞき込みます。先生によっては片目だけでみる単眼タイプを利用することもありますが、双眼タイプのほうが両目でみるので立体的に見えるため得られる情報は多いので、最近では双眼タイプが主流のようです。

双眼倒像鏡で見た眼底(網膜)の写真

双眼倒像鏡を通して眼の網膜をみるとこのようにみえます。左側に丸いオレンジ色の部分がありますが、これは双眼倒像鏡から出た光をあてている部分になります。赤い筋が木の根のようにはって見えますがこれが血管です。

おまけのまとめ

このように、しっかり眼科にいくと症状に合わせて専門機器を用いていろんな検査をしてくれます。眼科に行くメリットを改めてまとめると

  • 専門機器を利用した検査により客観的なデータを得ることができる
  • 専門家である眼科医によりデータの分析で症状の原因がはっきりする
  • 安心して症状に対する対処ができて、楽しくカラコンを使えるようになる

ということになります。ちなみに、この検査機器の充実度は眼科によって異なるので、なるべく設備の充実した眼科を選ぶということも覚えておくとよいでしょう。

以上だいぶ長くなってしまいましたが、この記事を読んで眼科にしっかり行こうと思う人が増えるとうれしいです。

[監修:眼科医 眞鍋歩、執筆:カラコン通販サイト店長]

この記事を監修した人
眞鍋歩
眞鍋歩眼科医
日本大学医学部を卒業後、キャリアを重ね眼科専門医に。日本大学病院眼科などで臨床医をしつつも、株式会社Mediplatの立ち上げに参画し、遠隔医療を始めとしたサービス開発に従事。Mediplatのオンライン医療相談プラットフォーム「first call」で医師として相談を受けている。

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