メリーサイト製カラコン約23ブランド自主回収、過去1年間でUV吸収剤原因の自主回収が4件目に

メリーサイト製カラコン約23ブランド自主回収、過去1年間でUV吸収剤原因の自主回収が4件目に

回収概要と問い合わせ先と該当レンズについて

メリーサイト社製のカラーコンタクトレンズにおいて、承認書に記載されていないUV吸収剤が使用されている製品がある事が判明し、自主回収される事となりました。UV吸収剤の安全性は確認しており、製品の品質に問題はないということです。回収の対象製品、回収方法については下記お問い合わせ下さい。

自主回収に関するお問い合わせ先

  • TEL: 0120-117-228
  • 受付時間 9時半~18時(土・日・祝日を除く)

該当レンズ詳細

メリーサイト社の自主回収案内-対象ロット詳細をご覧ください。

注意点

回収の対応は上記のメリーサイト社のお客様相談室に問い合わせるのがもっともスムーズなようです。必ず、上記のメリーサイト社にご連絡下さい。

過去3年間の回収の中で2番目の規模の大規模自主回収に

規模でいうと、今回のメリーサイト社の自主回収は過去3年で2番目の規模の自主回収となりました。

  • 対象ブランド:約23
  • 対象箱数:約180万箱

多くがワンデーレンズのブランドになっており、ワンデーは在庫として販売店に出回っているケースが多いと思いますので、一般ユーザーからの回収というよりも販売店からの回収が中心になっているのではないかと思われます。

また、今回の自主回収を機に、ヴァニラバースデーワンデーについては生産終了・販売終了になってしまったようです。

その他に、販売中止または販売終了になったというブランドは確認できておりませんが、せっかくメーカーがブランディングしてきたブランドがなくなっていくのは大変寂しいので、これ以上でないことを祈りたいと思います。

過去1年で4件の承認書に記載のない紫外線吸収剤の使用が原因による自主回収に

イノバビジョン製カラコン33ブランドが自主回収、過去三年で最大規模で安全性に問題なしの通り、先月の4/13にイノバビジョン社が今回のメリーサイト社と同様の理由による自主回収を発表したばかりですが、実は過去一年さかのぼると、今回のメリーサイト社の自主回収は、承認書に記載のない紫外線吸収剤の使用が原因による自主回収の4件目に数えることができます。

過去1年間における承認書に記載のない紫外線吸収剤の使用が原因による自主回収一覧

製販 販売名 回収開始年月日 対象箱数
株式会社メリーサイト 商品名ベースで約23種類 平成27年5月11日 1,816,734箱
Innova Vision 株式会社 商品名ベースで約33種類 平成27年4月13日 4,271,931箱
株式会社シンシア セレクトフェアリー 平成26年11月26日 8,310箱
PIA株式会社 ワンデーツッティアルファ 平成26年10月9日 23,9542箱

多発する紫外線吸収剤の使用が原因による自主回収の原因の考察

「度重なる紫外線吸収剤の使用が原因による自主回収」が起こる原因を、一概に一つにまとめることは難しいと思いますが、これには以下のような状況が関係している気がします。

  • 製造メーカーと販売メーカーがわかれているため
  • 後発の製造メーカーの技術進歩
  • 販売メーカーからの製造メーカーへの技術革新への期待と裏腹に製造メーカーの日本の管理体制への理解不足

ここでは、特に前者の「製造メーカーと販売メーカーがわかれている」というところを中心に考えてみたいと思います。以下はあくまで私個人の考察/推測であり、100%事実に基づく話ではないので、参考程度考えてください。

製造メーカーと販売メーカーの違い

ここまで紫外線吸収剤が原因による回収問題が頻発するのは、カラーコンタクトレンズの場合は製造元と製造販売元が別々であるためということが大きな理由ではないかと推測しております。

コンタクトレンズ専門店で販売されている大手外資のソフトコンタクトレンズメーカーの場合は、製造元/製造販売元(輸入会社)が実質1つ企業がになっているのです。しかし、カラーコンタクトレンズの場合は、それぞれが別の会社で役割分担していることがほとんどです。

製品例 製造元 製造販売元(輸入会社)
ワンデーアキュビューディファイン ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア インク社(米国)他 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケア カンパニー
ビーハートビー ユニコンオプティカル(台湾) 株式会社メリーサイト

台湾のカラーコンタクトレンズはしっかりと量産できる工場で作られている

今回でいうとユニコンオプティカル、イノバビジョンの場合でいう台湾のイノバビジョンインク社ような、台湾の製造に特化したコンタクトレンズメーカーは様々な国の様々な仕様のブランドを請け負って製造していることが多く、体制としていろんな仕様が混ざり合ってしまう危険がそもそもあるんですね。ただし、この状況は逆に言えば、カラーコンタクトレンズはよくわからないヤバイところで生産されていることではなく、世界で利用されている工場で生産されているということであり、一定の品質が保障されるということでもあると思います。

今回の問題も、製造メーカーとしては、紫外線吸収剤をいれれば製品の質としてはよくなるので、「おまけでいれておいたよ!」程度のものだったのかもしれません。ただ、日本としてはしっかりと原材料を国が管理して製造許可が出されるべきものなので、そのあたりへの製造メーカーの理解不足もあったのではないかと考えられます。

補足:販売元という宣伝・営業活動に特化した企業が入るケースもカラーコンタクトレンズには多い

なお、カラーコンタクトレンズの場合、製造販売元から商品を買い取って販売する販売元という企業が入ることが多く、この販売元が宣伝・販売活動を行うという役割にになっていることが多いのです。

例えば、今回自主回収になった商品のうちマギーちゃんがイメージモデルで人気の「ピエナージュ」は株式会社ショービが、吉川ひなのさんがイメージモデルで人気の「プティア」は株式会社T-Gardenが、販売元になっています。

わざわざ、製造販売元と販売元が分かれるのは、中小のカラーコンタクトレンズメーカーにとって、製造メーカーとの調整や国への承認申請業務と、ユーザーにレンズを買ってもらうための宣伝/マーケティングを一括で行うことは難しく、それぞれの分野について得意な会社がパートナーシップを結んで、一つの製品を送り出すようになっているためだと考えることができます。

製品例 製造元 製造販売元(輸入会社) 販売元(宣伝・営業)
ワンデーアキュビューディファイン ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア インク社(米国)他 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケア カンパニー
ビーハートビー ユニコンオプティカル(台湾) 株式会社メリーサイト
ピエナージュ ユニコンオプティカル(台湾) 株式会社メリーサイト 株式会社 ショービ
プティア ユニコンオプティカル(台湾) 株式会社メリーサイト 株式会社T-Garden

実際、ブランドコンセプトがしっかりしているカラーコンタクトレンズの多くは販売元がいるケースが多く、パッケージやレンズデザインまで細部にいたるところまでオシャレが行き届いていることが多いです。

まとめ

最後に話がそれてしまいましたが、今回の記事をまとめます。

  • メリーサイト製カラコン約23ブランド自主回収になった
  • 自主回収対象レンズの安全性は問題ない
  • 国への提出文書に記載のないUV吸収剤が原因の自主回収がここまで頻発するのは製造元と製造販売元がうまく連携がとれていないことから起きていると考えられる

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この記事を書いた人
カラコン通販サイト店長
カラコン通販サイト店長カラコンおじさん
カラコン通販サイト「アイカラット」の店長をしています。コンタクトレンズ販売営業管理者。カラコンの存在を知ってから、ついつい女の子の眼をじっと見るようなクセがつきましたw 最近、好きなカラコンはレヴィアワンデーペールミラージュです。

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